2011/06/01

GENERALS : SPOTS

GENERALS : SPOTS
 - symptom occuring in

ジェネラル:点、ポイントで
 - 症状が特定の点/ポイント/箇所に起こる

さっきの解説ではかなりいい加減に「ここのポイント、あそこのポイント」とか、「あっちこっち」で、広範囲ではなく、点状とか、斑点のように… などと言ってしまいましたよね。
そこに突っ込みをいただきました。かんしゃ(笑)

N.U.さん:
最後の方なのですが、spots-symptom-occurring inはあっちこっちと小さな点で症状が起こるという事で、一カ所の点とは違うのでしょうか???

すごくいいご指摘ありがとうございます。

言葉だけみると、点が複数形 Spot + s になっているので、先程は「ここのポイント、あそこのポイント」「あっちこっち」と言ってしまいました。

ここにあるレメディを見ると、Kali-bi. (Kali bichromicum) なんかは、一カ所に小さく集中した片頭痛があったりしますね。他の症状や痛みも、点状に現れたりします。こちらは単数かもしれないし、複数かもしれない。(どちらの症状もSynopticに載っています。)
Kali-bi.は症状が「限定された範囲・点状に起こる」というのが特徴で、数は複数とか、あちこち、とは限らないようですね。

一方で、
PhatakのLac-c. (Lac caninum、メス犬の母乳)のマテリアメディカには、痛みが定まらない、症状の位置が定まらない、という記述があり、この場合なら「あっちこっち」って言ってもいいのかな、と。Lac-c.は、右側左側で交互に現れたり遊走する症状で有名です。

Spotは「点」という理解でいいと思うんですね。そこの点は周囲とは明らかに異なった状態で、曖昧だったり拡散してたり広範囲ではない症状なのでしょう。

GENERALS : Pain のルブリックにも Spotsというサブルブリックがありましたね。p. 2019。こちらともレメディが重なっています。

2011/05/27

Synthesis 全般:DINNER(ディナー)とは?

英語で一般的には「夜ご飯」のことをSupperとかDinnerという言い方がありますが、レパートリーではどうもその2つの言葉は別々の意味で使われているようです。今日のルブリックですが

GENERALS : SHUDDERING, nervous
 - supper; during:

GENERALS : がくがく身震いする、神経性
- 夕食;の最中に

Supperは夕食、晩飯、という理解でいいようです。
問題はDinnerの方ですね。

そこでIさんが見つけてくださったのが:

Dinner = meal at noon (Kent's terminology)
This will have to be changed some day as it does not correspond with nowdays language. In the mean time it is better to stick to the way Kent used these words (meal in the evening=supper)

Dinner = 正午(昼)の食事(ケントの用語)
これは現代の言葉の使い方にそぐわないので、いずれ変更が必用になるだろう。しかし今のところケントの使い方で統一した方がよさそうである。(したがって夕方の食事=Supper)


シンセシス9.1の付録CD-ROMにこの説明があるようです。

おもしろいですね。

Synthesisの編集者はこのように書かれてますが、実はいまだに国や文化によっては、Dinnerが「メインの食事」を意味することがあって、「ボリュームの多い昼ご飯」という意味で使用されることもあるんですね。ヨーロッパのいくつかの地方や農業が中心の北米南部や中西部では未だに昼にディナーを食べている家庭も多いようです。(ライフスタイルによってその方が理にかなった食事の摂り方とも言えますしね。)

そういう場合、Supperは「軽めの」夜ご飯という意味で使われるようですね。

2011/05/19

GENERALS : PULSE

p. 2030 の

GENERALS : PULSE
- slow
・ rest agg.:
 ⋮ faster; and | exertion agg.; after

GENERALS:脈拍
- 遅い
・ 休息で悪化:
 ⋮ そして速い; | 頑張り・労作で悪化; その後

出典のMargaret Tylerの原文にはこんなことが書いてありました:

Pulse, in rest, below 60, after moving, about 120.
脈拍、休息時、60以下、動いた後、120程度。

休息時60BPM以下は徐脈、そしてがんばった後は120の速い脈になるという開きのことと考えてよいのかな。

2011/05/17

GENERALS : PRICKLING

p. 2025

GENERALS : PRICKLING
- Internally
・sides of the body were separated; as if

ジェネラル:ちくちく
- 内部で
・まるで身体の両側が分離したような

「内部にちくちく感があり、身体の両側が分離する」というくだりはどこにも見つけられませんでしたが、
 
Right side and left side feel completely different.
「右側と左側がまったく異なった感覚」

という記述がSchusterのプルービング記録にあります。

しかし「ちくちく」というのは、まだ謎ですね(笑)

2011/05/13

GENERALS : PARALYSIS - sensation

さっきの p.2021 の「PARALYSIS (麻痺)」の中の興味深いルブリック

Sensation; impaired
・ without impaired sensation

感覚;障害
・感覚が障害されることなく

● BoerickeのCurareのMMはこんな記述から始まります:
  Muscular paralysis without impairing sensation and consciousness.
  感覚や意識に障害をきたすことなく筋肉麻痺が起こる。

Curareはマチン科、Nux vomicaやIgnatiaと同じ科ですね。いずれも神経系に強く作用するレメディたち。森井啓二先生の「臨床家のためのホメオパシー・マテリアメディカ」にも載っています。

2011/05/02

GENERALS : PAIN - wedge

p.2008 

GENERALS - Pain - wedge; as from a
「くさび;からのような痛み」

これは「くさびを押し込まれたり、打ち込まれたような痛み」ということみたいです。

■ Bovista [Bov.] の頭痛に関してこんな記述があります。(Allen のHandbook of Materia Medicaより)

P. in forenoon, extending over vertex to forehead; on both sides in afternoon, till evening, extending to forehead, with feeling in O. as if everything would protrude; as if a wedge were pressed in.
正午前に痛み、頭頂部から延びて額に達する;午後には両側、夕方まで続き、額に達する。後頭部には全てが突出しそうな感覚;まるでくさびが押し込まれたかのような感覚。

5/4/11 2:16 PM

■ Paris quadrifolia [Par.]についても似たような感じで、耳の痛みで

○ Sudden pain as if a wedge were driven into meatus
 くさびが耳管に打ち込まれたような突然の痛み

○ as if being forced apart by a wedge...
 くさびで無理矢理引き離されたような…

■ Stramonium [Stram.]だけ、少しニュアンスの違う表現でした:

Contracting burning pain in throat, and a sensation as if ball were wedged in throat
のどに収縮するような焼ける痛みと、ボールが喉にはめ込まれた感覚

 
これはくさび形の異物の感覚より「ヒステリー球」のような感じでしょうかね。
英語でwedgeは動詞としても使い、「はめ込んで固定する」というような意味もあるから、「ボールが(狭い喉の中に)はめ込まれたような感覚」ということかな。

2011/04/27

GENERALS : PAIN - pressing pain

p. 2003

GENERALS : Pain
- pressing pain:
 ・together

日本語として変なような気もしますが、
「押し合わせるような」
で、伝わりますか?

資料の中には「一緒に押されるような」という表現も見かけます。

どんなことなのか、実際にこのルブリックに入っているレメディを見ました。エレガントな翻訳ではないですが、コンテキストが伝わればと思います。


■ HempelのマテリアメディカにあるAconiteのケースから:

Sensation as if the sides of the larynx were pressed together. pressure and burning pains along the trachea, down to the pit of the stomach.
喉頭が両側から押し合わされたような感覚、気管に沿って胃の底に達する圧迫感と焼ける痛み。


■ T.F. AllenのEncyclopedia of Pure Materia MedicaのAgaricusより:

Shortly after the medicine, pain in the forehead, as if both sides of the head were pressed together.
薬の投与から間もなく、額に、まるで頭の両側が押し合わされているかのような痛み。


■ ハーネマンのChronic Diseases(慢性病論)のAluminaから:

The teeth pain severely while chewing, she does not dare to press them together (after 2d.)
咀嚼している間、歯はひどく痛み、決して噛み合わせようとしない。(2日後)


■ こちらもハーネマンのChronic Diseases(慢性病論)、今度はPlatina:

The head aches as if in a vise, with a dull pain.
頭がまるで万力に挟まれたかのように痛む。鈍い痛み。

Sensation of numbness in the sinciput, as if constricted, in a warm, crowded room; aggravated even to a severe dull burrowing, pressing the head together
人で混み合った部屋の中で、前頭部にまるで締め付けるような痺れ感;鈍い、激しい、掘るような、頭を押し合わせるような痛みへと悪化することさえある。

2011/03/08

GENERALS : MUCOUS SECRETIONS - flocculent

p. 1991

MUCOUS SECRETIONS(粘液分泌)

- flocculent 綿状

綿とか毛くず様の沈殿物が混ざった尿や帯下に関する記述がいろんなレメディのマテリアメディカにあがってきました。

例えば、Ambra griseaには灰色の粘液質の分泌物(痰や潰瘍からの排出物)があり、これが綿や毛くずが混入しているようなのかもしれません。

今朝医学辞典から読んだ部分です:

flocculent

綿状の(①綿または羊毛の毛に似ていること.尿のように灰白色または白色の粘膜の細片,綿毛体の粒子,その他の物質を含んでいる液体についていう.②細菌学において,多数の集落が液体培地の表面に浮遊しているか,あるいは底に緩く沈殿している液体培養をいう).

2011/03/07

GENERALS : MOTION

p. 1990 の

MOTION
- wrong
・amel

動き、動作
- 誤った
・好転

ここにあがっているレメディAmmonium muriaticumについてですが、筋、腱の問題や慢性的な捻挫、膝腱短縮などがあるようですね。

銀色のシノプティックにもありますが、モダリティでこのルブリックの意味が何となく分かります。悪化:直立して歩く。好転:屈んで歩くこと。

2011/03/03

GENERALS : LOOKING

もうひとつ!

昨日 (3/2) の最後のルブリック
LOOKING:
-plane; over a large | agg.:

視る、大きな平面を見渡して悪化

関係しそうな事柄として、ここにあるSepia。Kentのレパートリーによると水平的なhemianopia片側視野欠損の症状があるそうです。Boenninghausenによると物の形、大きさ、位置関係や遠近感を錯覚するそうです。

GENERALS : LYING

p. 1985 Lying :

● knee elbow position
膝肘位(しつちゅうい):肘と膝をついたうつぶせの姿勢

● knees and chest; on 
[ルブリックの読み方は"Lying on knees and chest (ameliorates)"]
胸膝位(きょうしつい):膝と胸の上部をついたうつぶせの姿勢。

ステッドマンの英和医学辞典には膝胸位(しつきょうい)となってます:
knee-chest position
膝胸位(婦人科の検査または直腸検査のためにとられる,膝と胸の上部をついたうつぶせの姿勢).=genupectoral position


ちなみに SLEEP チャプターにこういうルブリックもあって、Sepia がどっちにも入ってます:

SLEEP - POSITION
- knees:
chest position; knee

睡眠 - 姿勢
- 膝:
胸位;膝 

● knees, body bent backward; on
["Lying on knees (with) body bent backward"]
直訳すると、「膝を下にして、身体を後に曲げた姿勢」となります。
身体を後に曲げるというのは、背中を後に反るような姿勢でしょうか。

Knerr、Heringなどのマテリアメディカを見ましたが、この表現のまま載っていて、患者はAngina pectoris(狭心症)においてこの姿勢をとる、ということでした。他にこの姿勢がどんなものかを描写するような説明は特になかったんですね。

ここに出ているのは Nux vomica 一つですよね。やはり痙攣的なレメディでいろんな体位にひねったりねじったりすると思うので、ちょっと捻れの入った姿勢かなと私は想像するんですが、どうでしょう。

2011/03/01

GENERALS : LEAF

p. 1981

さきほど「?」と思ったルブリック。

GENERALS - LEAF, valve, skin; sensation of a :
葉、弁、皮/膜のある感覚:

ここに2点であがっているSpongiaを見てみました。出典がptk1、これはファタックのレパートリーですが、ファタックのマテリアメディカにも記述がありました。

Respiratory : Suffocation, as from a plug, valve or leaf in larynx;
呼吸器系:窒息、喉頭に栓や弁または葉があるような;

ということです。ここには Skin 膜という言葉は出てきてませんが、喉ということで何を表現したいのか、なんとなくわかりますね。

2011/02/24

GENERALS : INJURIES

もう2つ。今日、イマイチ意味のわからなかったルブリックの出典を参照してみました。どっちもBoerickeのマテリアメディカが元となっているみたいです。

p. 1976

INJURIES - Operation
- ailments from
⋮ deeper tissues and after major surgical work; to

ここに載っているレメディ、Bellis perennisについて「大手術後、深層組織への損傷に使う最初のレメディ」と書いてありました。

INJURIES - Operation
- prophylaxis | rectal operations:

直腸の手術で予防的に使う、というふうに伝えたと思いますが、、、

ここに載ってるレメディCollinsoniaコリンソニアは北米のシソ科の植物で、和名は見つかりません。粘膜、直腸、泌尿器や神経系に作用したりハーブとして利尿剤や便秘薬として使われていたみたい。Boerickeは「直腸の疾患で手術前に使用すると非常に有用である。」と書いてます。

Synthesis 全般 : こどもの月齢・年齢

 あと今日、子供の年齢の分け方についてやりましたよね。Infantの認識がイギリスとアメリカでまったく違うっていうことでした。

シンセシス9.1には入っていないんですが、8.1を買ったときに解説書が付録で付いていたんですね。子供の年齢についてシンセシスはこんなふうに別けていると書いてありました:

Newborn:生後0〜4週間(新生児)
Nursling:0〜1歳(乳児)
Infant:1〜6歳(幼児)
Children:6〜18歳くらい(こども)

[Synthesis 9.1の場合は付録のCD-ROMにこうした情報は入っているそうです。しかしMac OSでは開かないので、確認できてない。]

GENERALS : INDURATIONS

p. 1972

GENERALS - INDURATIONS
- Cellular tissue

Cellularを辞書で引くと「細胞の」となっているのでCellular tissueを直訳的に「細胞組織」とお伝えしましたが、言いながら変だなと思っていたんです。

◎ これは、同ページのちょうど右側のcellulitisにも関係します。

銀色のシノプティック・マテリアメディカのApisにも、[AFFINITY]の部分にCellular tissueという言葉で出てます。[学校]で使っている「××200」やシノプティックの日本語版にも誤訳の「細胞組織」で載ってて、後で出た訂正表にちゃんと載っていました。

Cellular tissueは昔は蜂巣組織とか蜂窩組織と呼ばれていたらしいです。今はAreolar tissue疎性(結合)組織という言葉になっていて、

そしてCellulitisは蜂巣炎とか蜂窩織炎というようです。ステッドマンにはこう書いてありました:

[cellulitis]
蜂巣炎,フレグモーネ,小胞炎(皮下の疎性結合組織(以前は蜂巣組織cellular tissueとよばれていた)の炎症).

この皮下組織の構造は緩くて見た目が蜂の巣のようなんだって。

2011/02/23

雑談 : FOOD AND DRINK から脱線して猫舌のはなし

この前、Generals の Food & Drinks を見ていた時に、○○○さんがお話していた「猫舌」のルブリックをどこで探すかという問題について、ここしばらくぼんやりと考えていたんです。

意識の流れみたいな内容ですが、みんなにお伝えしたくて、書いてみました。すごい長いので暇なときにお読みくださいね。

うちのダンナ、日本在住16年目なんですが、旨いラーメンが大好きなのにラーメン屋が混んでいるとゆっくり食べれない。急いで食べると舌を火傷してしまう猫舌の人間で、そのせいか殆ど何時もつけ麺を注文します。

そんな彼ですが、先日「猫舌」の話題になったとき、面白いことを言ってたんです。「日本人は、食べ物の温度も味覚の一つとしてるよね。温度にこだわるもん」って。えっ?西洋だって、レストランで熱々のお料理が出て来ないとクレームでしょ?と訊き返したら、それは運ばれてくるタイミングの話であって、日本ほど熱々のままで食べることを重要視しない、と主張するんですね。スープにしても、ある程度配膳されて冷めてからでも美味しくいただける味付けにしてある。食べるときの適正温度について、西洋料理はそれほどうるさくない、らしいのです。

ま、全ての西洋料理をそんな一概に引っ括められないと思うんですが、この会話の後でもう一つ思いついたことがありました。

味覚と言えば、甘い、苦い、塩辛い、酸っぱいの4つが一般的で、5つ目とされる辛いというのは実際には弱い痛みであって厳密には味覚ではないと言われています。そこに5つ目としてうま味が加わって、これは日本独特の味覚と言われたりしますが、最近では科学的にも受け入れられて今では英語に Umami という言葉まで取り入れられているほどです:

http://webspace.ship.edu/cgboer/senses.html

日本人って、味覚が特に繊細で発達している民族だと思うんですよ、ホントに。味覚としての温度、というのもその鋭敏な感覚からくるんじゃないかなと思ったりしました。

辛いという痛みの感覚も味覚として捉えるなら、温度だって味覚になりうる、これは納得できますよね。西洋だって、赤ワインやチーズは室温に戻した方が味が「ひらく」って言いますし、コーヒーだってちょっとだけ冷めたほうが美味しい。

「味覚としての温度」をネットで探したら、レストラン経営者で、自称、猫舌の人がブログに、Thermal taste (温度の味)という概念について書いていました。

そこには味と温度知覚の関係と、味細胞のイオン・チャンネルについて書かれたNature誌(有名な科学誌)の記事が引用されてました。舌の味蕾ではTRPM5というカチオン・チャンネルの働きが非常に顕著で、このTRPM5は、甘み、うま味、苦みを知覚する役割が大きいと。そして更に、このカチオン・チャンネルが温度にも非常に敏感である、って書いてあるんですよ。

http://leylandjacob.com/2009/08/thermal-taste/

なるほど、日本から来たUmamiと呼ばれる感覚は温度を感知するのと同じイオン・チャンネルを介しているんだ、ってすごく納得しました。それに、あとの2つの甘みにしても苦みにしても、日本料理はこの2つの味をすごく洗練されたレベルで体験させてくれるんですよね。たぶん他のどの文化よりも。

笑。
ぜんぜん○○○さんの疑問へのお答えになってないし。

私は結局何が言いたいんだろう。
こういうことかな…? 一見、日本人の方が猫舌が多いのかな、と思ってしまいそうですが、そういうことではないのかもしれない。それよりも、同じ猫舌という経験(または症状?)でも、日本人において、この経験はより大きな意味や重要性を持つような、文化的な背景があるんじゃないかなと思った訳です。

きっと日本人によるレパートリーがいつの日か生まれたら、「猫舌」というルブリックは載ると思うんですよね。載せましょうね。

それまでシンセシスに頼らなければならない私たちは、

MOUTH - Burns - tongue - sensation
MOUTH - Pain - tongue - burnt, as if
MOUTH - Sensitive - tongue

というルブリックとか、この前見てた GENERALS の中の

Food & Drinks - warm drinks agg, - hot
Food & Drinks - warm food agg. - hot

を参照するしかないのかな。

ちなみに参考まで、猫舌で困っている人のネット掲示板へのお悩み投稿のリンクを2つ貼ります。猫舌は日本人だけではない訳だし。

一つ目のリンクには、レスで「オイラも猫舌!猫舌人間の同盟を作ろうよ」とか、「日本にはneko-jitaって、これを形容する言葉がちゃんとあるのよ」いう微笑ましい発言もあったりします:

http://ask.metafilter.com/57135/TongueFilter-Why-does-my-tongue-burn-so-easily(『なんでアタシの舌ってこんなにすぐ火傷しちゃうの?』)

http://answers.yahoo.com/question/index?qid=20081002140854AAJVlgb(『アタシのベロ、熱いのに敏感だけど、何がいけないの?』)

長々と書いちゃいました。ではでは!

2011/02/21

GENERALS : HEAT

p.1965

GENERALS - HEAT
- Flushes of
  ・ warm water; as if :
⋮ dashed over one:
: idea occurs vividly; when

大まかな日本語訳として

- 火照り
  ・ まるで温かい水が〜
⋮ 勢いよくかけられたかのような
: 考えが鮮明に浮かんだとき

そこに出てるPhosphorusのマテリアメディカをちょっと探ってみたら、ハーネマンの「慢性病」にありました:

「何らかの考え(アイディア)を鮮明に捉えたとき、まるで熱いお湯をかけられたかのような熱感に襲われる。」

(When she grasps an idea very vividly, she is seized with a heat, as if hot water were poured over her.)

「何らかの考え」ってなんだろうと思って他の著者をみたら、

J.H.クラーク:
「どんな鮮明な印象を受けても、まるで…」

T.F.アレン:
「真剣に何か考え事をしたとき、まるで…」

という描写がありました。

従って「考え・アイディア」が「お湯をかけられること」について、ではなさそうですよね。(笑)

こういうのって、理解することが重要なのか、どうでもいいのか、どうなんだろ。わからない(笑)

2011/02/14

雑談 : レメディ Arizona lava (または Flagstaff lava)

GENERALS : FOOD AND DRINKS内の多くのルブリックに登場する見慣れないレメディで Arizon-l.というのがありました。特に次のルブリックでは、いわゆるSingle Symptom Remedy(ルブリックにそのレメディひとつだけある場合)となっています。

FOOD and DRINKS
- nursery foods
・desire

何だろう?このレメディ、と思って MacRepertory/ReferenceWorksで調べても見つけられませんでした。そこで出典元を調べると、Misha NorlandのSchool of Homeopathyで数年前にプルービングしたものらしく、どうも一つのレメディで呼び名が2つあるよう。

Arizona lava  (Arizon-l.)
Flagstaff lava  (Flag-l.)

Lavaは溶岩。アイスランドの火山からのHecla lavaもありますよね。Arizonaはアメリカ合衆国南西にある州(南カリフォルニアの右)で、グランドキャニオン国立公園など、すごい絶景の広がる壮大な砂漠地帯がある。太古の地形や地質が残っていて、きっとこの溶岩も相当大昔のものだろうと思う。Flagstaff という名はこのレメディのもととなった溶岩が見つかったアリゾナ州の町の名前、ということでした。

ちなみにMacRepertoryではFlagstaff lavaとして載っています。どっちかに揃えた方がいいんじゃない?他にもこういう例、あるのかな。

2011/02/03

Synthesis 全般:書籍版のルブリックの構造

基本的なシンセシスの構造。 
例の あの縦棒のことです:
『|』

前も話に出ましたが、スペース節約のために用いられていて、
『改行』して『レベルひとつ下げる』
ことを示しています。

ルブリックの中の『|』の先はサブ・ルブリック、サブサブ・ルブリックとなって、一つ上のレベルを修飾・限定するんですね。

 これは私もちゃんと把握しきっていなくて、今日も間違った伝え方をしちゃったと思う…(泣)

2/3/11 9:55 AM
例:今日やったところです。

p.1937

Faintness
- warm | bathing | agg.:
・room | agg.:

失神
- 温かい | 水浴び | 悪化:
・部屋 | 悪化.:

これを、縦棒を使わないで並べ替えると

失神
- 温かい
・水浴び | 悪化:
・部屋 | 悪化:

ということになるでしょう。あたし、今朝、確か一番したのを「温かい部屋で水浴びすることで悪化」とか何かへんなことを言ったと思う…

あと、上のは分かりやすい例ですが、さっきの「子宮脱」が含まれる、もっと複雑なルブリック「standing 立つ」は本ではこうなっています:


Faintness
- standing | after | long time; for a:
・agg.
︙church during menses; in:
︙prolapse of uterus, from:
︙urination agg.; during

このルブリックに実際の改行を入れて整理し直すと:

Faintness
- standing:
・after:
︙long time; for a:
・agg.:
︙church during menses; in:
︙prolapse of uterus, from:
︙urination agg.; during

失神
- 立っていることで
・その後:
︙長い時間立っていた:
・悪化:
︙月経中に教会で
︙子宮脱から
︙排尿の最中に悪化

こうして改行を入れて行くと、どのサブ・ルブリックが同じレベル同士なのかが分かるんですよね。ややこしいわ〜。

GENERALS : FAINTNESS

2/3/11 9:22 AM
もうひとつ、

Faintness - standing - agg. - prolapse of uterus, from (p. 1936)

直訳は「失神−立つ−悪化−子宮脱、から」ですね。

私、ひとりで勝手に混乱したかもしれませんが、今朝読みながら、「from / から」がどこにかかっているのか分からなくなってしまいました。

「*立つこと*から子宮脱が起こる」
「*子宮脱*から(子宮脱の関係で)立っていると失神」

どっちだろう、って思ってました。

ヘーリングのGuiding Symptomsには、既存の状態として子宮脱やBearing down pains(下方へ押し下げるような痛み)があって、その状態で立っていて失神する/しそうになる、と書いてありました。

なので、後者の方ですね。

細かいことばかりうだうだと、スンマセン。

GENERALS : FALLING

Falling - sensation of - away (p.1937)

語順的にはSensation of falling away;直訳的には「落ちて離れる感覚」ですが、

そこにあがっているBar-c.の出典のボゥニングハウゼンを探してみても、この手の記述はなく、どういうことなのかやっぱり分からないですね。

ボゥニングハウゼンほか、ハーネマン、ケント、ヘーリングなどの記述の中に「落ちる」という言葉があったのは

「脳みそがゆるんで額の方に落ちていく感覚
「横たわると腸が腹部で反対側に落ちる感覚」
「髪の毛が抜け落ちる」
「目眩で倒れたり、倒れそうになる」

というものでした。さて、どう考えたらいいんでしょ。

シンセシスの編集上の問題かな。
2/3/11 8:13 AM
Sensation of、〜の感覚、は主観的ですよね。客観的に観察できる後の2つはこのルブリックには該当しないでしょう。最初の2つが「元にあるべき場所から離れ落ちる感覚」という理解で良いのかな、って、朝食のドーナツを食べながらぼ〜っと考えてました。

2011/02/02

雑談:レメディ Secale

Uさんコメント:ところで。昨日のSecですが、以前のKim先生の授業で、麦角はライ麦などに寄生する菌で、幻覚など起こすLSDと同じ成分とか言ってたのを思い出しノート見たら、魔女はSecを食べて、幻覚状態になると書いてありました。


そうでしたよね!
LSDはその後は化学合成でつくられるようになりましたが(安上がりだから)、でもどちらも似た幻覚作用があるようですね。

魔女がSecaleを食べていた、という説もありますが、もう一つ興味深い説は、中世以降のヨーロッパは新世界(アメリカ)で魔女狩りが起きていましたが、当時、魔女の呪いのせいにされていた集団中毒症状が実は集団ergot (Secale)中毒だったのではないかということ。恐ろしi不可解な身体的/精神的症状を呈した患者たちが大勢出ているのを見て、集団ヒステリーが起こり、悪魔に使える魔女の仕業とされていたのかもしれません。

記録によると、どうも魔女狩りの事件があった年は、ちょうどergotが発生しやすいような気候が続いていたとか。(これはPrismaを見ています。)

Ergot (麦角、Secale)はライ麦に寄生する菌ですね。当時はこのライ麦から作られたパンが人々の主食だったわけで、みんな食べていたんです。

これはオフレコですが(笑)、私の○○がヒッピー世代の最後の方の人間で、若い頃はかなりのLSD常用者だったらしいんです。Secaleの幻覚/精神症状と重なるものも多いみたいです。

確か、数年前にMisha NorlandたちがLSDもプルービングしているようなので、比較してみるのも面白いかも。

2/2/11 9:02 AM
(タイプミス:「中世以降のヨーロッパは新世界(アメリカ)」
2/2/11 9:03 AM
ではなく、
「中世以降のヨーロッパや新世界(アメリカ)」

2011/02/01

GENERALS : EXFOLIATION

EXFOLIATION : Periosteum
は骨膜剥離のほうが良いですね。(剥脱って言ったと思う…)

GNさんのコメント:昨年末、知り合いが右手首を剥離骨折しました。調べたら骨折なんだけど、強い衝撃で骨膜が筋肉で引っ張られて剥がれるとか。
2/1/11 11:06 PM
右手の指先を触れるだけで、腕全体に痛みが走ると言うので、骨折だからSymph.ですかって、○○先生と○×先生に相談したら、骨膜の痛みだからRuta.でしょう、とアドバイスをもらい、見事にRuta.で痛みは取れました。
2/1/11 11:11 PM
ここのルブリクスを参照しても良かったんですね。次回そういう症例に出会ったら活用したいと思います!



FAINTNESS - morning - rising, on -
 : quickly from stooping or turning head

これは語順が分かりにくいって言ってたところですが、マテリアメディカをみたら

on rising quickly from stooping, or turning head quickly.

しゃがんだりかがんだ姿勢から素早く立ち上がったり、素早く首をまわすことから、
ということなので、quicklyはかがむのと、首を回すのと、どちらにもかかっているってことですね。

2011/01/05

GENERALS : COMPANY

先程のCompanyのルブリックをボゥニングハウゼン・レパートリーで探してみました。

やはりMindセクションではなく、Modalityにありました。

でも私が持っているボゥニングハウゼン・レパートリーの版ではSynthesisにあるように"pleasant"(気心知れた、一緒にいて心地よい)という言葉はなく、ただ

Company, in :

   amel (+agg being alone)

というルブリックになっていて、あがっているレメディは全く同じでした。