もう2つ。今日、イマイチ意味のわからなかったルブリックの出典を参照してみました。どっちもBoerickeのマテリアメディカが元となっているみたいです。
p. 1976
INJURIES - Operation
- ailments from
⋮ deeper tissues and after major surgical work; to
ここに載っているレメディ、Bellis perennisについて「大手術後、深層組織への損傷に使う最初のレメディ」と書いてありました。
INJURIES - Operation
- prophylaxis | rectal operations:
直腸の手術で予防的に使う、というふうに伝えたと思いますが、、、
ここに載ってるレメディCollinsoniaコリンソニアは北米のシソ科の植物で、和名は見つかりません。粘膜、直腸、泌尿器や神経系に作用したりハーブとして利尿剤や便秘薬として使われていたみたい。Boerickeは「直腸の疾患で手術前に使用すると非常に有用である。」と書いてます。
2010〜2014 Synthesis Repertory 9.1 をより深く理解する目的でこの大冊をあえて「読む」勉強会をしていました。当ブログでは主に勉強会の補足やルブリックに関する追加の解説を載せています。
2023 年からハーネマンアカデミー・オブ・ホメオパシーの授業の一環として再開しました。ホメオパシーの学習者でしたらどなたも受講できます。コメント欄よりご連絡ください。
2011/02/24
Synthesis 全般 : こどもの月齢・年齢
あと今日、子供の年齢の分け方についてやりましたよね。Infantの認識がイギリスとアメリカでまったく違うっていうことでした。
シンセシス9.1には入っていないんですが、8.1を買ったときに解説書が付録で付いていたんですね。子供の年齢についてシンセシスはこんなふうに別けていると書いてありました:
Newborn:生後0〜4週間(新生児)
Nursling:0〜1歳(乳児)
Infant:1〜6歳(幼児)
Children:6〜18歳くらい(こども)
[Synthesis 9.1の場合は付録のCD-ROMにこうした情報は入っているそうです。しかしMac OSでは開かないので、確認できてない。]
シンセシス9.1には入っていないんですが、8.1を買ったときに解説書が付録で付いていたんですね。子供の年齢についてシンセシスはこんなふうに別けていると書いてありました:
Newborn:生後0〜4週間(新生児)
Nursling:0〜1歳(乳児)
Infant:1〜6歳(幼児)
Children:6〜18歳くらい(こども)
[Synthesis 9.1の場合は付録のCD-ROMにこうした情報は入っているそうです。しかしMac OSでは開かないので、確認できてない。]
GENERALS : INDURATIONS
p. 1972
GENERALS - INDURATIONS
- Cellular tissue
Cellularを辞書で引くと「細胞の」となっているのでCellular tissueを直訳的に「細胞組織」とお伝えしましたが、言いながら変だなと思っていたんです。
◎ これは、同ページのちょうど右側のcellulitisにも関係します。
銀色のシノプティック・マテリアメディカのApisにも、[AFFINITY]の部分にCellular tissueという言葉で出てます。[学校]で使っている「××200」やシノプティックの日本語版にも誤訳の「細胞組織」で載ってて、後で出た訂正表にちゃんと載っていました。
Cellular tissueは昔は蜂巣組織とか蜂窩組織と呼ばれていたらしいです。今はAreolar tissue疎性(結合)組織という言葉になっていて、
そしてCellulitisは蜂巣炎とか蜂窩織炎というようです。ステッドマンにはこう書いてありました:
[cellulitis]
蜂巣炎,フレグモーネ,小胞炎(皮下の疎性結合組織(以前は蜂巣組織cellular tissueとよばれていた)の炎症).
この皮下組織の構造は緩くて見た目が蜂の巣のようなんだって。
GENERALS - INDURATIONS
- Cellular tissue
Cellularを辞書で引くと「細胞の」となっているのでCellular tissueを直訳的に「細胞組織」とお伝えしましたが、言いながら変だなと思っていたんです。
◎ これは、同ページのちょうど右側のcellulitisにも関係します。
銀色のシノプティック・マテリアメディカのApisにも、[AFFINITY]の部分にCellular tissueという言葉で出てます。[学校]で使っている「××200」やシノプティックの日本語版にも誤訳の「細胞組織」で載ってて、後で出た訂正表にちゃんと載っていました。
Cellular tissueは昔は蜂巣組織とか蜂窩組織と呼ばれていたらしいです。今はAreolar tissue疎性(結合)組織という言葉になっていて、
そしてCellulitisは蜂巣炎とか蜂窩織炎というようです。ステッドマンにはこう書いてありました:
[cellulitis]
蜂巣炎,フレグモーネ,小胞炎(皮下の疎性結合組織(以前は蜂巣組織cellular tissueとよばれていた)の炎症).
この皮下組織の構造は緩くて見た目が蜂の巣のようなんだって。
2011/02/23
雑談 : FOOD AND DRINK から脱線して猫舌のはなし
この前、Generals の Food & Drinks を見ていた時に、○○○さんがお話していた「猫舌」のルブリックをどこで探すかという問題について、ここしばらくぼんやりと考えていたんです。
意識の流れみたいな内容ですが、みんなにお伝えしたくて、書いてみました。すごい長いので暇なときにお読みくださいね。
うちのダンナ、日本在住16年目なんですが、旨いラーメンが大好きなのにラーメン屋が混んでいるとゆっくり食べれない。急いで食べると舌を火傷してしまう猫舌の人間で、そのせいか殆ど何時もつけ麺を注文します。
そんな彼ですが、先日「猫舌」の話題になったとき、面白いことを言ってたんです。「日本人は、食べ物の温度も味覚の一つとしてるよね。温度にこだわるもん」って。えっ?西洋だって、レストランで熱々のお料理が出て来ないとクレームでしょ?と訊き返したら、それは運ばれてくるタイミングの話であって、日本ほど熱々のままで食べることを重要視しない、と主張するんですね。スープにしても、ある程度配膳されて冷めてからでも美味しくいただける味付けにしてある。食べるときの適正温度について、西洋料理はそれほどうるさくない、らしいのです。
ま、全ての西洋料理をそんな一概に引っ括められないと思うんですが、この会話の後でもう一つ思いついたことがありました。
味覚と言えば、甘い、苦い、塩辛い、酸っぱいの4つが一般的で、5つ目とされる辛いというのは実際には弱い痛みであって厳密には味覚ではないと言われています。そこに5つ目としてうま味が加わって、これは日本独特の味覚と言われたりしますが、最近では科学的にも受け入れられて今では英語に Umami という言葉まで取り入れられているほどです:
http://webspace.ship.edu/cgboer/senses.html
日本人って、味覚が特に繊細で発達している民族だと思うんですよ、ホントに。味覚としての温度、というのもその鋭敏な感覚からくるんじゃないかなと思ったりしました。
辛いという痛みの感覚も味覚として捉えるなら、温度だって味覚になりうる、これは納得できますよね。西洋だって、赤ワインやチーズは室温に戻した方が味が「ひらく」って言いますし、コーヒーだってちょっとだけ冷めたほうが美味しい。
「味覚としての温度」をネットで探したら、レストラン経営者で、自称、猫舌の人がブログに、Thermal taste (温度の味)という概念について書いていました。
そこには味と温度知覚の関係と、味細胞のイオン・チャンネルについて書かれたNature誌(有名な科学誌)の記事が引用されてました。舌の味蕾ではTRPM5というカチオン・チャンネルの働きが非常に顕著で、このTRPM5は、甘み、うま味、苦みを知覚する役割が大きいと。そして更に、このカチオン・チャンネルが温度にも非常に敏感である、って書いてあるんですよ。
http://leylandjacob.com/2009/08/thermal-taste/
なるほど、日本から来たUmamiと呼ばれる感覚は温度を感知するのと同じイオン・チャンネルを介しているんだ、ってすごく納得しました。それに、あとの2つの甘みにしても苦みにしても、日本料理はこの2つの味をすごく洗練されたレベルで体験させてくれるんですよね。たぶん他のどの文化よりも。
笑。
ぜんぜん○○○さんの疑問へのお答えになってないし。
私は結局何が言いたいんだろう。
こういうことかな…? 一見、日本人の方が猫舌が多いのかな、と思ってしまいそうですが、そういうことではないのかもしれない。それよりも、同じ猫舌という経験(または症状?)でも、日本人において、この経験はより大きな意味や重要性を持つような、文化的な背景があるんじゃないかなと思った訳です。
きっと日本人によるレパートリーがいつの日か生まれたら、「猫舌」というルブリックは載ると思うんですよね。載せましょうね。
それまでシンセシスに頼らなければならない私たちは、
MOUTH - Burns - tongue - sensation
MOUTH - Pain - tongue - burnt, as if
MOUTH - Sensitive - tongue
というルブリックとか、この前見てた GENERALS の中の
Food & Drinks - warm drinks agg, - hot
Food & Drinks - warm food agg. - hot
を参照するしかないのかな。
ちなみに参考まで、猫舌で困っている人のネット掲示板へのお悩み投稿のリンクを2つ貼ります。猫舌は日本人だけではない訳だし。
一つ目のリンクには、レスで「オイラも猫舌!猫舌人間の同盟を作ろうよ」とか、「日本にはneko-jitaって、これを形容する言葉がちゃんとあるのよ」いう微笑ましい発言もあったりします:
http://ask.metafilter.com/57135/TongueFilter-Why-does-my-tongue-burn-so-easily(『なんでアタシの舌ってこんなにすぐ火傷しちゃうの?』)
http://answers.yahoo.com/question/index?qid=20081002140854AAJVlgb(『アタシのベロ、熱いのに敏感だけど、何がいけないの?』)
長々と書いちゃいました。ではでは!
意識の流れみたいな内容ですが、みんなにお伝えしたくて、書いてみました。すごい長いので暇なときにお読みくださいね。
うちのダンナ、日本在住16年目なんですが、旨いラーメンが大好きなのにラーメン屋が混んでいるとゆっくり食べれない。急いで食べると舌を火傷してしまう猫舌の人間で、そのせいか殆ど何時もつけ麺を注文します。
そんな彼ですが、先日「猫舌」の話題になったとき、面白いことを言ってたんです。「日本人は、食べ物の温度も味覚の一つとしてるよね。温度にこだわるもん」って。えっ?西洋だって、レストランで熱々のお料理が出て来ないとクレームでしょ?と訊き返したら、それは運ばれてくるタイミングの話であって、日本ほど熱々のままで食べることを重要視しない、と主張するんですね。スープにしても、ある程度配膳されて冷めてからでも美味しくいただける味付けにしてある。食べるときの適正温度について、西洋料理はそれほどうるさくない、らしいのです。
ま、全ての西洋料理をそんな一概に引っ括められないと思うんですが、この会話の後でもう一つ思いついたことがありました。
味覚と言えば、甘い、苦い、塩辛い、酸っぱいの4つが一般的で、5つ目とされる辛いというのは実際には弱い痛みであって厳密には味覚ではないと言われています。そこに5つ目としてうま味が加わって、これは日本独特の味覚と言われたりしますが、最近では科学的にも受け入れられて今では英語に Umami という言葉まで取り入れられているほどです:
http://webspace.ship.edu/cgboer/senses.html
日本人って、味覚が特に繊細で発達している民族だと思うんですよ、ホントに。味覚としての温度、というのもその鋭敏な感覚からくるんじゃないかなと思ったりしました。
辛いという痛みの感覚も味覚として捉えるなら、温度だって味覚になりうる、これは納得できますよね。西洋だって、赤ワインやチーズは室温に戻した方が味が「ひらく」って言いますし、コーヒーだってちょっとだけ冷めたほうが美味しい。
「味覚としての温度」をネットで探したら、レストラン経営者で、自称、猫舌の人がブログに、Thermal taste (温度の味)という概念について書いていました。
そこには味と温度知覚の関係と、味細胞のイオン・チャンネルについて書かれたNature誌(有名な科学誌)の記事が引用されてました。舌の味蕾ではTRPM5というカチオン・チャンネルの働きが非常に顕著で、このTRPM5は、甘み、うま味、苦みを知覚する役割が大きいと。そして更に、このカチオン・チャンネルが温度にも非常に敏感である、って書いてあるんですよ。
http://leylandjacob.com/2009/08/thermal-taste/
なるほど、日本から来たUmamiと呼ばれる感覚は温度を感知するのと同じイオン・チャンネルを介しているんだ、ってすごく納得しました。それに、あとの2つの甘みにしても苦みにしても、日本料理はこの2つの味をすごく洗練されたレベルで体験させてくれるんですよね。たぶん他のどの文化よりも。
笑。
ぜんぜん○○○さんの疑問へのお答えになってないし。
私は結局何が言いたいんだろう。
こういうことかな…? 一見、日本人の方が猫舌が多いのかな、と思ってしまいそうですが、そういうことではないのかもしれない。それよりも、同じ猫舌という経験(または症状?)でも、日本人において、この経験はより大きな意味や重要性を持つような、文化的な背景があるんじゃないかなと思った訳です。
きっと日本人によるレパートリーがいつの日か生まれたら、「猫舌」というルブリックは載ると思うんですよね。載せましょうね。
それまでシンセシスに頼らなければならない私たちは、
MOUTH - Burns - tongue - sensation
MOUTH - Pain - tongue - burnt, as if
MOUTH - Sensitive - tongue
というルブリックとか、この前見てた GENERALS の中の
Food & Drinks - warm drinks agg, - hot
Food & Drinks - warm food agg. - hot
を参照するしかないのかな。
ちなみに参考まで、猫舌で困っている人のネット掲示板へのお悩み投稿のリンクを2つ貼ります。猫舌は日本人だけではない訳だし。
一つ目のリンクには、レスで「オイラも猫舌!猫舌人間の同盟を作ろうよ」とか、「日本にはneko-jitaって、これを形容する言葉がちゃんとあるのよ」いう微笑ましい発言もあったりします:
http://ask.metafilter.com/57135/TongueFilter-Why-does-my-tongue-burn-so-easily(『なんでアタシの舌ってこんなにすぐ火傷しちゃうの?』)
http://answers.yahoo.com/question/index?qid=20081002140854AAJVlgb(『アタシのベロ、熱いのに敏感だけど、何がいけないの?』)
長々と書いちゃいました。ではでは!
2011/02/21
GENERALS : HEAT
p.1965
GENERALS - HEAT
- Flushes of
・ warm water; as if :
⋮ dashed over one:
: idea occurs vividly; when
大まかな日本語訳として
- 火照り
・ まるで温かい水が〜
⋮ 勢いよくかけられたかのような
: 考えが鮮明に浮かんだとき
そこに出てるPhosphorusのマテリアメディカをちょっと探ってみたら、ハーネマンの「慢性病」にありました:
「何らかの考え(アイディア)を鮮明に捉えたとき、まるで熱いお湯をかけられたかのような熱感に襲われる。」
(When she grasps an idea very vividly, she is seized with a heat, as if hot water were poured over her.)
「何らかの考え」ってなんだろうと思って他の著者をみたら、
J.H.クラーク:
「どんな鮮明な印象を受けても、まるで…」
T.F.アレン:
「真剣に何か考え事をしたとき、まるで…」
という描写がありました。
従って「考え・アイディア」が「お湯をかけられること」について、ではなさそうですよね。(笑)
こういうのって、理解することが重要なのか、どうでもいいのか、どうなんだろ。わからない(笑)
GENERALS - HEAT
- Flushes of
・ warm water; as if :
⋮ dashed over one:
: idea occurs vividly; when
大まかな日本語訳として
- 火照り
・ まるで温かい水が〜
⋮ 勢いよくかけられたかのような
: 考えが鮮明に浮かんだとき
そこに出てるPhosphorusのマテリアメディカをちょっと探ってみたら、ハーネマンの「慢性病」にありました:
「何らかの考え(アイディア)を鮮明に捉えたとき、まるで熱いお湯をかけられたかのような熱感に襲われる。」
(When she grasps an idea very vividly, she is seized with a heat, as if hot water were poured over her.)
「何らかの考え」ってなんだろうと思って他の著者をみたら、
J.H.クラーク:
「どんな鮮明な印象を受けても、まるで…」
T.F.アレン:
「真剣に何か考え事をしたとき、まるで…」
という描写がありました。
従って「考え・アイディア」が「お湯をかけられること」について、ではなさそうですよね。(笑)
こういうのって、理解することが重要なのか、どうでもいいのか、どうなんだろ。わからない(笑)
2011/02/14
雑談 : レメディ Arizona lava (または Flagstaff lava)
GENERALS : FOOD AND DRINKS内の多くのルブリックに登場する見慣れないレメディで Arizon-l.というのがありました。特に次のルブリックでは、いわゆるSingle Symptom Remedy(ルブリックにそのレメディひとつだけある場合)となっています。
FOOD and DRINKS
- nursery foods
・desire
何だろう?このレメディ、と思って MacRepertory/ReferenceWorksで調べても見つけられませんでした。そこで出典元を調べると、Misha NorlandのSchool of Homeopathyで数年前にプルービングしたものらしく、どうも一つのレメディで呼び名が2つあるよう。
Arizona lava (Arizon-l.)
Flagstaff lava (Flag-l.)
Lavaは溶岩。アイスランドの火山からのHecla lavaもありますよね。Arizonaはアメリカ合衆国南西にある州(南カリフォルニアの右)で、グランドキャニオン国立公園など、すごい絶景の広がる壮大な砂漠地帯がある。太古の地形や地質が残っていて、きっとこの溶岩も相当大昔のものだろうと思う。Flagstaff という名はこのレメディのもととなった溶岩が見つかったアリゾナ州の町の名前、ということでした。
ちなみにMacRepertoryではFlagstaff lavaとして載っています。どっちかに揃えた方がいいんじゃない?他にもこういう例、あるのかな。
FOOD and DRINKS
- nursery foods
・desire
何だろう?このレメディ、と思って MacRepertory/ReferenceWorksで調べても見つけられませんでした。そこで出典元を調べると、Misha NorlandのSchool of Homeopathyで数年前にプルービングしたものらしく、どうも一つのレメディで呼び名が2つあるよう。
Arizona lava (Arizon-l.)
Flagstaff lava (Flag-l.)
Lavaは溶岩。アイスランドの火山からのHecla lavaもありますよね。Arizonaはアメリカ合衆国南西にある州(南カリフォルニアの右)で、グランドキャニオン国立公園など、すごい絶景の広がる壮大な砂漠地帯がある。太古の地形や地質が残っていて、きっとこの溶岩も相当大昔のものだろうと思う。Flagstaff という名はこのレメディのもととなった溶岩が見つかったアリゾナ州の町の名前、ということでした。
ちなみにMacRepertoryではFlagstaff lavaとして載っています。どっちかに揃えた方がいいんじゃない?他にもこういう例、あるのかな。
2011/02/03
Synthesis 全般:書籍版のルブリックの構造
基本的なシンセシスの構造。
例の あの縦棒のことです:
『|』
前も話に出ましたが、スペース節約のために用いられていて、
『改行』して『レベルひとつ下げる』
ことを示しています。
ルブリックの中の『|』の先はサブ・ルブリック、サブサブ・ルブリックとなって、一つ上のレベルを修飾・限定するんですね。
これは私もちゃんと把握しきっていなくて、今日も間違った伝え方をしちゃったと思う…(泣)
2/3/11 9:55 AM
例:今日やったところです。
p.1937
Faintness
- warm | bathing | agg.:
・room | agg.:
失神
- 温かい | 水浴び | 悪化:
・部屋 | 悪化.:
これを、縦棒を使わないで並べ替えると
失神
- 温かい
・水浴び | 悪化:
・部屋 | 悪化:
ということになるでしょう。あたし、今朝、確か一番したのを「温かい部屋で水浴びすることで悪化」とか何かへんなことを言ったと思う…
あと、上のは分かりやすい例ですが、さっきの「子宮脱」が含まれる、もっと複雑なルブリック「standing 立つ」は本ではこうなっています:
Faintness
- standing | after | long time; for a:
・agg.
︙church during menses; in:
︙prolapse of uterus, from:
︙urination agg.; during
このルブリックに実際の改行を入れて整理し直すと:
Faintness
- standing:
・after:
︙long time; for a:
・agg.:
︙church during menses; in:
︙prolapse of uterus, from:
︙urination agg.; during
失神
- 立っていることで
・その後:
︙長い時間立っていた:
・悪化:
︙月経中に教会で
︙子宮脱から
︙排尿の最中に悪化
こうして改行を入れて行くと、どのサブ・ルブリックが同じレベル同士なのかが分かるんですよね。ややこしいわ〜。
例の あの縦棒のことです:
『|』
前も話に出ましたが、スペース節約のために用いられていて、
『改行』して『レベルひとつ下げる』
ことを示しています。
ルブリックの中の『|』の先はサブ・ルブリック、サブサブ・ルブリックとなって、一つ上のレベルを修飾・限定するんですね。
これは私もちゃんと把握しきっていなくて、今日も間違った伝え方をしちゃったと思う…(泣)
2/3/11 9:55 AM
例:今日やったところです。
p.1937
Faintness
- warm | bathing | agg.:
・room | agg.:
失神
- 温かい | 水浴び | 悪化:
・部屋 | 悪化.:
これを、縦棒を使わないで並べ替えると
失神
- 温かい
・水浴び | 悪化:
・部屋 | 悪化:
ということになるでしょう。あたし、今朝、確か一番したのを「温かい部屋で水浴びすることで悪化」とか何かへんなことを言ったと思う…
あと、上のは分かりやすい例ですが、さっきの「子宮脱」が含まれる、もっと複雑なルブリック「standing 立つ」は本ではこうなっています:
Faintness
- standing | after | long time; for a:
・agg.
︙church during menses; in:
︙prolapse of uterus, from:
︙urination agg.; during
このルブリックに実際の改行を入れて整理し直すと:
Faintness
- standing:
・after:
︙long time; for a:
・agg.:
︙church during menses; in:
︙prolapse of uterus, from:
︙urination agg.; during
失神
- 立っていることで
・その後:
︙長い時間立っていた:
・悪化:
︙月経中に教会で
︙子宮脱から
︙排尿の最中に悪化
こうして改行を入れて行くと、どのサブ・ルブリックが同じレベル同士なのかが分かるんですよね。ややこしいわ〜。
GENERALS : FAINTNESS
2/3/11 9:22 AM
もうひとつ、
Faintness - standing - agg. - prolapse of uterus, from (p. 1936)
直訳は「失神−立つ−悪化−子宮脱、から」ですね。
私、ひとりで勝手に混乱したかもしれませんが、今朝読みながら、「from / から」がどこにかかっているのか分からなくなってしまいました。
「*立つこと*から子宮脱が起こる」
「*子宮脱*から(子宮脱の関係で)立っていると失神」
どっちだろう、って思ってました。
ヘーリングのGuiding Symptomsには、既存の状態として子宮脱やBearing down pains(下方へ押し下げるような痛み)があって、その状態で立っていて失神する/しそうになる、と書いてありました。
なので、後者の方ですね。
細かいことばかりうだうだと、スンマセン。
もうひとつ、
Faintness - standing - agg. - prolapse of uterus, from (p. 1936)
直訳は「失神−立つ−悪化−子宮脱、から」ですね。
私、ひとりで勝手に混乱したかもしれませんが、今朝読みながら、「from / から」がどこにかかっているのか分からなくなってしまいました。
「*立つこと*から子宮脱が起こる」
「*子宮脱*から(子宮脱の関係で)立っていると失神」
どっちだろう、って思ってました。
ヘーリングのGuiding Symptomsには、既存の状態として子宮脱やBearing down pains(下方へ押し下げるような痛み)があって、その状態で立っていて失神する/しそうになる、と書いてありました。
なので、後者の方ですね。
細かいことばかりうだうだと、スンマセン。
GENERALS : FALLING
Falling - sensation of - away (p.1937)
語順的にはSensation of falling away;直訳的には「落ちて離れる感覚」ですが、
そこにあがっているBar-c.の出典のボゥニングハウゼンを探してみても、この手の記述はなく、どういうことなのかやっぱり分からないですね。
ボゥニングハウゼンほか、ハーネマン、ケント、ヘーリングなどの記述の中に「落ちる」という言葉があったのは
「脳みそがゆるんで額の方に落ちていく感覚
「横たわると腸が腹部で反対側に落ちる感覚」
「髪の毛が抜け落ちる」
「目眩で倒れたり、倒れそうになる」
というものでした。さて、どう考えたらいいんでしょ。
シンセシスの編集上の問題かな。
2/3/11 8:13 AM
Sensation of、〜の感覚、は主観的ですよね。客観的に観察できる後の2つはこのルブリックには該当しないでしょう。最初の2つが「元にあるべき場所から離れ落ちる感覚」という理解で良いのかな、って、朝食のドーナツを食べながらぼ〜っと考えてました。
語順的にはSensation of falling away;直訳的には「落ちて離れる感覚」ですが、
そこにあがっているBar-c.の出典のボゥニングハウゼンを探してみても、この手の記述はなく、どういうことなのかやっぱり分からないですね。
ボゥニングハウゼンほか、ハーネマン、ケント、ヘーリングなどの記述の中に「落ちる」という言葉があったのは
「脳みそがゆるんで額の方に落ちていく感覚
「横たわると腸が腹部で反対側に落ちる感覚」
「髪の毛が抜け落ちる」
「目眩で倒れたり、倒れそうになる」
というものでした。さて、どう考えたらいいんでしょ。
シンセシスの編集上の問題かな。
2/3/11 8:13 AM
Sensation of、〜の感覚、は主観的ですよね。客観的に観察できる後の2つはこのルブリックには該当しないでしょう。最初の2つが「元にあるべき場所から離れ落ちる感覚」という理解で良いのかな、って、朝食のドーナツを食べながらぼ〜っと考えてました。
2011/02/02
雑談:レメディ Secale
Uさんコメント:ところで。昨日のSecですが、以前のKim先生の授業で、麦角はライ麦などに寄生する菌で、幻覚など起こすLSDと同じ成分とか言ってたのを思い出しノート見たら、魔女はSecを食べて、幻覚状態になると書いてありました。
そうでしたよね!
LSDはその後は化学合成でつくられるようになりましたが(安上がりだから)、でもどちらも似た幻覚作用があるようですね。
魔女がSecaleを食べていた、という説もありますが、もう一つ興味深い説は、中世以降のヨーロッパは新世界(アメリカ)で魔女狩りが起きていましたが、当時、魔女の呪いのせいにされていた集団中毒症状が実は集団ergot (Secale)中毒だったのではないかということ。恐ろしi不可解な身体的/精神的症状を呈した患者たちが大勢出ているのを見て、集団ヒステリーが起こり、悪魔に使える魔女の仕業とされていたのかもしれません。
記録によると、どうも魔女狩りの事件があった年は、ちょうどergotが発生しやすいような気候が続いていたとか。(これはPrismaを見ています。)
Ergot (麦角、Secale)はライ麦に寄生する菌ですね。当時はこのライ麦から作られたパンが人々の主食だったわけで、みんな食べていたんです。
これはオフレコですが(笑)、私の○○がヒッピー世代の最後の方の人間で、若い頃はかなりのLSD常用者だったらしいんです。Secaleの幻覚/精神症状と重なるものも多いみたいです。
確か、数年前にMisha NorlandたちがLSDもプルービングしているようなので、比較してみるのも面白いかも。
2/2/11 9:02 AM
(タイプミス:「中世以降のヨーロッパは新世界(アメリカ)」
2/2/11 9:03 AM
ではなく、
「中世以降のヨーロッパや新世界(アメリカ)」
そうでしたよね!
LSDはその後は化学合成でつくられるようになりましたが(安上がりだから)、でもどちらも似た幻覚作用があるようですね。
魔女がSecaleを食べていた、という説もありますが、もう一つ興味深い説は、中世以降のヨーロッパは新世界(アメリカ)で魔女狩りが起きていましたが、当時、魔女の呪いのせいにされていた集団中毒症状が実は集団ergot (Secale)中毒だったのではないかということ。恐ろしi不可解な身体的/精神的症状を呈した患者たちが大勢出ているのを見て、集団ヒステリーが起こり、悪魔に使える魔女の仕業とされていたのかもしれません。
記録によると、どうも魔女狩りの事件があった年は、ちょうどergotが発生しやすいような気候が続いていたとか。(これはPrismaを見ています。)
Ergot (麦角、Secale)はライ麦に寄生する菌ですね。当時はこのライ麦から作られたパンが人々の主食だったわけで、みんな食べていたんです。
これはオフレコですが(笑)、私の○○がヒッピー世代の最後の方の人間で、若い頃はかなりのLSD常用者だったらしいんです。Secaleの幻覚/精神症状と重なるものも多いみたいです。
確か、数年前にMisha NorlandたちがLSDもプルービングしているようなので、比較してみるのも面白いかも。
2/2/11 9:02 AM
(タイプミス:「中世以降のヨーロッパは新世界(アメリカ)」
2/2/11 9:03 AM
ではなく、
「中世以降のヨーロッパや新世界(アメリカ)」
2011/02/01
GENERALS : EXFOLIATION
EXFOLIATION : Periosteum
は骨膜剥離のほうが良いですね。(剥脱って言ったと思う…)
GNさんのコメント:昨年末、知り合いが右手首を剥離骨折しました。調べたら骨折なんだけど、強い衝撃で骨膜が筋肉で引っ張られて剥がれるとか。
2/1/11 11:06 PM
右手の指先を触れるだけで、腕全体に痛みが走ると言うので、骨折だからSymph.ですかって、○○先生と○×先生に相談したら、骨膜の痛みだからRuta.でしょう、とアドバイスをもらい、見事にRuta.で痛みは取れました。
2/1/11 11:11 PM
ここのルブリクスを参照しても良かったんですね。次回そういう症例に出会ったら活用したいと思います!
FAINTNESS - morning - rising, on -
: quickly from stooping or turning head
これは語順が分かりにくいって言ってたところですが、マテリアメディカをみたら
on rising quickly from stooping, or turning head quickly.
しゃがんだりかがんだ姿勢から素早く立ち上がったり、素早く首をまわすことから、
ということなので、quicklyはかがむのと、首を回すのと、どちらにもかかっているってことですね。
は骨膜剥離のほうが良いですね。(剥脱って言ったと思う…)
GNさんのコメント:昨年末、知り合いが右手首を剥離骨折しました。調べたら骨折なんだけど、強い衝撃で骨膜が筋肉で引っ張られて剥がれるとか。
2/1/11 11:06 PM
右手の指先を触れるだけで、腕全体に痛みが走ると言うので、骨折だからSymph.ですかって、○○先生と○×先生に相談したら、骨膜の痛みだからRuta.でしょう、とアドバイスをもらい、見事にRuta.で痛みは取れました。
2/1/11 11:11 PM
ここのルブリクスを参照しても良かったんですね。次回そういう症例に出会ったら活用したいと思います!
FAINTNESS - morning - rising, on -
: quickly from stooping or turning head
これは語順が分かりにくいって言ってたところですが、マテリアメディカをみたら
on rising quickly from stooping, or turning head quickly.
しゃがんだりかがんだ姿勢から素早く立ち上がったり、素早く首をまわすことから、
ということなので、quicklyはかがむのと、首を回すのと、どちらにもかかっているってことですね。
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