2012/01/23

Synthesis 全般:ページ下の記号解・左側のページ

Synthesis 9.1書籍版 ページ下の記号解

左側のページにはこんな記号解がありますね。本文の中で使われている記号の説明です。



▽ extensions | ○ localizations | ● Künzli dot | ↓ remedy copied from similar subrubric


▽ extensions 
  症状が〜に達する/〜へ延びる/〜へ拡がる「どこそこへ」

○ localizations
  症状が起こる位置、部位、器官、組織や系。「どこ」

● Künzli dot  
  「クンツリ・ドット」


ヨスト・クンツリ・フォン・フィンメルスベルグはスイス人の医師ホメオパスでした (1915〜1992)。ケントのレパートリーの基本構造と内容をベースにして、それまで統合されていなかった(抜けていた)H.C.アレン、T.F.アレン、ボリキ(ベリケ)、ボジェー、ボゥニングハウゼン、バーネット、クラーク、ゲルンズィ、ヘリング、クネール、ナッシュ、プルフォード、そしてケントとハーネマンのマテリアメディカの内容を丁寧に追加・統合してレパートリーを再編集。その結果が Kent's Repertorium Generale ですね。また、長年の臨床で繰り返し確認してきた症状やレメディに、この「ヨスト・クンツリの点」をつけたんです。これがついているルブリックやレメディは信頼性が高いとされています。

あ、ちなみにこの Künzli dot を、もう一方の、もっと小さな黒点と混同しないようにご注意ください。まったく別の意味を持っているんです。この次の、右側のページの記号解についての投稿を参照くださいね。

↓ remedy copied from similar subrubric 類似するサブルブリックから転写

もともとは、ヘッドルブリックの方には入っていなかったけれど、その下のサブルブリックだけに入っていたレメディを、昇格させてヘッドルブリックにも加えたことを示しています。このレメディはそのサブルブリックの狭義での適用よりもっと広い、全般的・全身的な働きが期待できるのではないか、という考えがここにはあります。

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