ちょっと長いので暇な時に読んでくださいね〜
COLD; TAKING A : after : of feet / head / stomach
このルブリックが
「頭/足の風邪を引いた後」、 それとも
「頭/足が冷えた後に風邪を引く」
どちらを意味するのか、ということだったんですよね?
ReferenceWorksでいくつかの古い文献を読んでいたら [Taking a cold in the head] とか [Taking a cold in the feet]
という表現が見つかりました。ちなみにSynthesisでは [of feet 足の] になっているのに対して、これらの文献では [in feet 足に] になっているわけですが、ここはあんまり気にしなくてもよいかなと思います。
HeringのGuiding Symptoms の中のPulsatillaの記述:
"Girl, age 16, after having taken cold in feet, diarrhea."
(16歳女子、[足の風邪を引いた後] or [足が冷えた後]、下痢)
GrossのPathology、同じくPulsatilla:
"Ailments in consequence of taking cold in the head or feet during wet (cold or warm) weather."
(湿った(寒いまたは温かい)天候の最中に [頭または足の風邪を引いた] or [頭または足が冷えた] 結果、病気になる/発症する。)
という文例がありますね。これを見ると、メインの症状(下痢だったり、〜から病気だったり)は「風邪の後」に起こると理解でよさそうな気がするのだけど、いかがですか?
でもね、他にもあるんです。
BoenninghausenのCharacteristics:
He easily takes cold, especially from uncovering head or feet.
彼は簡単に風邪を引いてしまう、特に頭は足の覆いを取ることで。
とかH.A. RobertsのRemediesから:
Sensitive to cold air, takes cold easily, especially through Head or feet.
冷気に敏感、風邪を簡単に引いてしまう、特に頭や足を通して。
この2つは、「風邪を引く」のがメインの症状で、これが例えば頭や足が冷えたせいで、と理解しちゃいますよね。
結局は「頭/足の風邪を引いた後」「頭/足が冷えた後に風邪を引く」どっちの理解もアリってことでよいのかな。
参考になるんだかならないんだか(笑)
もっと分かりにくくなった?(笑)
んじゃ、みなさん、よいお年を!
12/29/10 7:46 PM
あ、いけない。
上の、BoenninghausenとH.A. Robertsの記述はPulsatilla ではなく、Silicea (Silica) についてでした。Sil. もこの of feet のルブリックに3点であがっていますね。
2010〜2014 Synthesis Repertory 9.1 をより深く理解する目的でこの大冊をあえて「読む」勉強会をしていました。当ブログでは主に勉強会の補足やルブリックに関する追加の解説を載せています。
2023 年からハーネマンアカデミー・オブ・ホメオパシーの授業の一環として再開しました。ホメオパシーの学習者でしたらどなたも受講できます。コメント欄よりご連絡ください。
2010/12/29
2010/12/28
GENERALS : COLD
p. 1906、
COLD ; bed; lying in
○○さんが言ったように普通の語順とかロジックで考えると「冷たいベッド」ってことになりそうなんですが、
どうもルブリックに入っているレメディのマテリアメディカを見ていくと「身体(あるいは身体の部位)が冷たい、寒い」という意味になっているみたい。
Phos.は特に脚、膝がベッドの中で冷たい
Positroniumも夜ベッドに入っているとき、全身的に寒い
Silicaは夜、ベッドで横になっているときに手を布団から出すことで冷たくなった、というのと、Cramp痙攣性
などなど、記述がありました。
やっぱり、GENERALSのセクションなので、基本的にどのルブリックも「全身」とか「本人」のことを言っていることを前提としているのですね。
ややこしい。
12/28/10 7:20 AM
Silicaが途中で切れてしまった:
夜、ベッドで震えを伴うCramp-like(こむらがえりのような痙攣様の)寒気がする
という記述もありますね。
COLD ; bed; lying in
○○さんが言ったように普通の語順とかロジックで考えると「冷たいベッド」ってことになりそうなんですが、
どうもルブリックに入っているレメディのマテリアメディカを見ていくと「身体(あるいは身体の部位)が冷たい、寒い」という意味になっているみたい。
Phos.は特に脚、膝がベッドの中で冷たい
Positroniumも夜ベッドに入っているとき、全身的に寒い
Silicaは夜、ベッドで横になっているときに手を布団から出すことで冷たくなった、というのと、Cramp痙攣性
などなど、記述がありました。
やっぱり、GENERALSのセクションなので、基本的にどのルブリックも「全身」とか「本人」のことを言っていることを前提としているのですね。
ややこしい。
12/28/10 7:20 AM
Silicaが途中で切れてしまった:
夜、ベッドで震えを伴うCramp-like(こむらがえりのような痙攣様の)寒気がする
という記述もありますね。
2010/12/24
GENERALS : CAP
p.1901
CAP (See Compression)
他のレメディは見ていないんですが、Apisは確かに触られたり圧迫で悪化という特徴が強いのに、頭部については強く押さえることで好転するみたい。
Concordantのp.128の下の方がApisの頭部症状ですが、下から12行目に
> firm pressure with hands 手で強く圧迫すること
下から6行目
Better: compression with hands 手で押し付けること
なんてありました。Apisだから頭部が腫れ上がってGlonoinumみたく抑え込みたくなるのかも。
12/24/10 7:00 AM
だから、CAPは、最初に言ってた「帽」とか「覆い」のような解剖学的構造というのではなく、単純に「キャップ」「帽子」って考えてよさそうだよね。
CAP (See Compression)
他のレメディは見ていないんですが、Apisは確かに触られたり圧迫で悪化という特徴が強いのに、頭部については強く押さえることで好転するみたい。
Concordantのp.128の下の方がApisの頭部症状ですが、下から12行目に
> firm pressure with hands 手で強く圧迫すること
下から6行目
Better: compression with hands 手で押し付けること
なんてありました。Apisだから頭部が腫れ上がってGlonoinumみたく抑え込みたくなるのかも。
12/24/10 7:00 AM
だから、CAPは、最初に言ってた「帽」とか「覆い」のような解剖学的構造というのではなく、単純に「キャップ」「帽子」って考えてよさそうだよね。
2010/12/22
GENERALS : CANCEROUS affections : fungus haematodes
癌のところの謎のルブリック
- fungus haematodes
に関連して、少し調べました。
ネット検索で見た限り、かなり古い病名で18世紀後半から19世紀前半にかけて使用されたようです。
ラテン語を普通に英訳するとBlood Fungus(血液の真菌)になるので、真菌による敗血症と解釈してしまいそうですが、実際はやはりさっき言ったみたいに Soft tissue sarcoma (soft cancer) 軟部組織の腫瘍、軟部肉腫のようです。
画像検索したら、目に起きたものの絵が見つかりました。でも勉強会の参加者のひとりに「画像こわかったよ」って言われちゃいましたw
http://www.anatomy.kezz.ru/patan/fungus-haematodes.html
こんな小さいルブリック、使うことがあるかどうか分からないけどね
ちなみに、Synthesisで他にfungus haematodesが登場するのは
EYE : CANCER - fungus haematodes
MOUTH : EXCRESCENCES - Gums - fungus haematodes
CHEST : CANCER - Clavicles - fungus haematodes
EXTREMITIES : FUNGUS HAEMATODES
SKIN : EXCRESCENCES - fungus haematodes
画像をもうひとつ:
(撮影:Joanna Ebenstein、写真はポーランド・クラクフ、ヤギェウォ大学の医学部付属博物館より。Photo by Joanna Ebenstein, from The Museum of the Faculty of Medicine at the Jagiellonian University, Krakow)
- fungus haematodes
に関連して、少し調べました。
ネット検索で見た限り、かなり古い病名で18世紀後半から19世紀前半にかけて使用されたようです。
ラテン語を普通に英訳するとBlood Fungus(血液の真菌)になるので、真菌による敗血症と解釈してしまいそうですが、実際はやはりさっき言ったみたいに Soft tissue sarcoma (soft cancer) 軟部組織の腫瘍、軟部肉腫のようです。
画像検索したら、目に起きたものの絵が見つかりました。でも勉強会の参加者のひとりに「画像こわかったよ」って言われちゃいましたw
http://www.anatomy.kezz.ru/patan/fungus-haematodes.html
こんな小さいルブリック、使うことがあるかどうか分からないけどね
ちなみに、Synthesisで他にfungus haematodesが登場するのは
EYE : CANCER - fungus haematodes
MOUTH : EXCRESCENCES - Gums - fungus haematodes
CHEST : CANCER - Clavicles - fungus haematodes
EXTREMITIES : FUNGUS HAEMATODES
SKIN : EXCRESCENCES - fungus haematodes
画像をもうひとつ:
(撮影:Joanna Ebenstein、写真はポーランド・クラクフ、ヤギェウォ大学の医学部付属博物館より。Photo by Joanna Ebenstein, from The Museum of the Faculty of Medicine at the Jagiellonian University, Krakow)
2010/12/15
2010/12/14
Synthesis レパートリー、まずは GENERALS から
GENERALSの章をひと通り読めばレパートリーに登場する表現をかなりカバーできるので、それでレパートリーに慣れることができ、今後実際にこのツールを活用する時に役立つだろうと期待しています。
病名とか、病理の状態もいっぱい出てくるので、この辺りは得意ではありませんので助けてください。
ここのブログには勉強会後、チャットで話し合った内容をそのまま投稿しています。実際の勉強会でカバーした内容の10分の1にもなりません。ここで紹介するルブリックの解釈が正しいとか絶対ということでは決してないです。ルブリックの意味を本当に理解するために、そこにあがっているレメディにおいて、そのルブリックはどういう意味か、を理解したい。そのルブリックに入っているレメディの数だけルブリックの解釈があるかも知れない。また、あるルブリックがレパートリーに載った当時の時代についても少し知る必要があります。
みなさんからのご意見、サジェスチョン、ご指摘は歓迎です。はてな?というところも多いので、一緒に考えて下さい。
病名とか、病理の状態もいっぱい出てくるので、この辺りは得意ではありませんので助けてください。
ここのブログには勉強会後、チャットで話し合った内容をそのまま投稿しています。実際の勉強会でカバーした内容の10分の1にもなりません。ここで紹介するルブリックの解釈が正しいとか絶対ということでは決してないです。ルブリックの意味を本当に理解するために、そこにあがっているレメディにおいて、そのルブリックはどういう意味か、を理解したい。そのルブリックに入っているレメディの数だけルブリックの解釈があるかも知れない。また、あるルブリックがレパートリーに載った当時の時代についても少し知る必要があります。
みなさんからのご意見、サジェスチョン、ご指摘は歓迎です。はてな?というところも多いので、一緒に考えて下さい。
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