2023/08/23

Synthesis repertory ルブリックの句読点 「;」と「,」

 いつもルブリックを読むとき、英語の語順に直す際にはセミコロン「;」がある場合、その後ろから読み始めることを解説しています。

 MIND - Anger - abused; after being

これを Mind, anger after being abused と読むわけですね。[= マインド、虐待されたあとの怒り]

しかしセミコロンのほかに出てくるのがカンマ「,」です。

MIND - Anger - cursing, with

このカンマについてご質問がありました。

 『カンマもセミコロンと同じと考えて良いですか?』

つまり順番はどうなのでしょう、 Mind, anger with cursingとなるのか、Mind, cursing with anger になるのか。

以下のように答えてみましたが、どうでしょう:

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素晴らしく鋭い疑問です。

カンマ「 , 」の役割は実は曖昧に感じています。

というのは、「ここはセミコロンと同じ」つまり、句読点の前後(順序)がはっきりしている場合もありますが、
前後関係がはっきりしない、あるいは前後関係が曖昧な場合(曖昧なレメディ)もあったりするのです。

昨日見たルブリックの最後の driving, while は haliae-lc. (猛禽類の白頭鷲)というレメディが載っていますね。
このレメディのMMを見ると、明らかに anger while driving、訳せば「運転中に怒り」の記述になっています。Ruta も同様です。「怒っている最中に運転」ではないということです。(微細な違いでかもしれませんが、運転しながら怒り出すのと、前から怒っていて怒りながら車の運転席に乗り込むのを想像すると、なにか違いはありますね?)

しかし、もっと上の cramps, after を様々なMM で調べてみると、生理痛などの肉痙攣と怒りの順番がどちらもあります。怒るのが先にあって、その後に生理痛になるのと、生理痛のあとに怒るのと、両パターンです。

ですので、カンマの役割が曖昧というのは、場合によって、もしかして同じルブリックの中のレメディによって、前後関係が異なることもあったり、前後関係がはっきりしないこと、前後関係があまり重要でないこともあるのではないかと思います。
また、ただ単に編集段階で「 ; 」にするつもりが「 , 」になってしまったというパターンも考えられますね。

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