2012/06/20

MIND - DELUSIONS - sinned

さっきはまごついた説明しか出来ず気になっていたのですが

p.85

MIND- DELUSIONS
- sinned; one has
・day of grace; sinned away his day of grace

"Delusions, he has sinned away his day of grace"
「デリュージョン、罪を犯して
救済の日・贖罪の日を無駄にしてしまった。」
キリスト教的なルブリックだと解説しましたね。

まず「grace」ですが、様々な美徳を表現するディープな言葉です。気品、優雅さ、洗練、潔さ、高貴さなど、全般的に「美質」と言えそうです。

(あ、そうそう。「祈り」という意味もありますね。「Say grace」は特に食前の感謝の祈りを言います。)

この美質には、情け、仁慈、慈悲、寛容、そして許しも含まれてきます。神は罪深い人類への愛情から、神の子であったイエス・キリストを罪滅ぼしのために身代わりにさせた、という話でしたね。人間は悪の道を悔い改め、神から許しを求めさえすれば、救われる。その悔い改めの日が「Day of grace:贖罪の日」なのでしょう。

つまり「Day of grace 」はキリスト教における、罪の贖罪(しょくざい・罪滅ぼし)、魂の救済が得られるかどうかが決まる、魂の審判の日であるわけです。

さっきは「猶予の日」とか言いましたが、本来ならば地獄行きのところを、あがなうチャンスを与えられた、審判の猶予ということですね。

しかし、せっかく魂を救えたかもしれない、この贖罪の日も結局罪を犯し、駄目にしまった、というのがこのデリュージョン。非常に絶望的なデリュージョンと言えそうですね。

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