2011/05/27

Synthesis 全般:DINNER(ディナー)とは?

英語で一般的には「夜ご飯」のことをSupperとかDinnerという言い方がありますが、レパートリーではどうもその2つの言葉は別々の意味で使われているようです。今日のルブリックですが

GENERALS : SHUDDERING, nervous
 - supper; during:

GENERALS : がくがく身震いする、神経性
- 夕食;の最中に

Supperは夕食、晩飯、という理解でいいようです。
問題はDinnerの方ですね。

そこでIさんが見つけてくださったのが:

Dinner = meal at noon (Kent's terminology)
This will have to be changed some day as it does not correspond with nowdays language. In the mean time it is better to stick to the way Kent used these words (meal in the evening=supper)

Dinner = 正午(昼)の食事(ケントの用語)
これは現代の言葉の使い方にそぐわないので、いずれ変更が必用になるだろう。しかし今のところケントの使い方で統一した方がよさそうである。(したがって夕方の食事=Supper)


シンセシス9.1の付録CD-ROMにこの説明があるようです。

おもしろいですね。

Synthesisの編集者はこのように書かれてますが、実はいまだに国や文化によっては、Dinnerが「メインの食事」を意味することがあって、「ボリュームの多い昼ご飯」という意味で使用されることもあるんですね。ヨーロッパのいくつかの地方や農業が中心の北米南部や中西部では未だに昼にディナーを食べている家庭も多いようです。(ライフスタイルによってその方が理にかなった食事の摂り方とも言えますしね。)

そういう場合、Supperは「軽めの」夜ご飯という意味で使われるようですね。

2011/05/19

GENERALS : PULSE

p. 2030 の

GENERALS : PULSE
- slow
・ rest agg.:
 ⋮ faster; and | exertion agg.; after

GENERALS:脈拍
- 遅い
・ 休息で悪化:
 ⋮ そして速い; | 頑張り・労作で悪化; その後

出典のMargaret Tylerの原文にはこんなことが書いてありました:

Pulse, in rest, below 60, after moving, about 120.
脈拍、休息時、60以下、動いた後、120程度。

休息時60BPM以下は徐脈、そしてがんばった後は120の速い脈になるという開きのことと考えてよいのかな。

2011/05/17

GENERALS : PRICKLING

p. 2025

GENERALS : PRICKLING
- Internally
・sides of the body were separated; as if

ジェネラル:ちくちく
- 内部で
・まるで身体の両側が分離したような

「内部にちくちく感があり、身体の両側が分離する」というくだりはどこにも見つけられませんでしたが、
 
Right side and left side feel completely different.
「右側と左側がまったく異なった感覚」

という記述がSchusterのプルービング記録にあります。

しかし「ちくちく」というのは、まだ謎ですね(笑)

2011/05/13

GENERALS : PARALYSIS - sensation

さっきの p.2021 の「PARALYSIS (麻痺)」の中の興味深いルブリック

Sensation; impaired
・ without impaired sensation

感覚;障害
・感覚が障害されることなく

● BoerickeのCurareのMMはこんな記述から始まります:
  Muscular paralysis without impairing sensation and consciousness.
  感覚や意識に障害をきたすことなく筋肉麻痺が起こる。

Curareはマチン科、Nux vomicaやIgnatiaと同じ科ですね。いずれも神経系に強く作用するレメディたち。森井啓二先生の「臨床家のためのホメオパシー・マテリアメディカ」にも載っています。

2011/05/02

GENERALS : PAIN - wedge

p.2008 

GENERALS - Pain - wedge; as from a
「くさび;からのような痛み」

これは「くさびを押し込まれたり、打ち込まれたような痛み」ということみたいです。

■ Bovista [Bov.] の頭痛に関してこんな記述があります。(Allen のHandbook of Materia Medicaより)

P. in forenoon, extending over vertex to forehead; on both sides in afternoon, till evening, extending to forehead, with feeling in O. as if everything would protrude; as if a wedge were pressed in.
正午前に痛み、頭頂部から延びて額に達する;午後には両側、夕方まで続き、額に達する。後頭部には全てが突出しそうな感覚;まるでくさびが押し込まれたかのような感覚。

5/4/11 2:16 PM

■ Paris quadrifolia [Par.]についても似たような感じで、耳の痛みで

○ Sudden pain as if a wedge were driven into meatus
 くさびが耳管に打ち込まれたような突然の痛み

○ as if being forced apart by a wedge...
 くさびで無理矢理引き離されたような…

■ Stramonium [Stram.]だけ、少しニュアンスの違う表現でした:

Contracting burning pain in throat, and a sensation as if ball were wedged in throat
のどに収縮するような焼ける痛みと、ボールが喉にはめ込まれた感覚

 
これはくさび形の異物の感覚より「ヒステリー球」のような感じでしょうかね。
英語でwedgeは動詞としても使い、「はめ込んで固定する」というような意味もあるから、「ボールが(狭い喉の中に)はめ込まれたような感覚」ということかな。